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盟友ムンバイへ来たり(エンペラーの会) #13 – おまけ

前回の第12回の記事で羅王と別れ、僕もダラヴィ・スラムのツアーを終え自宅に戻り、インドでのエンペラーの会も無事に終了しました。

第1回目の記事を書いたのが9月24日ですが、実際にメンバーがインドに来てくれたのは9月18日から21日にかけてでしたので、もう1ヶ月前の出来事なんですね。そのため本シリーズの後半は若干記憶が曖昧になりつつありましたが、記事を書いているうちにそういえばあんなこともあったな、なんて思い出すことも多かったです。とても楽しい4日間でした。はるばるムンバイに来てくれた羅王、ザッキーニ、マッチには改めて感謝です。

 

羅王とザッキーニのブログでも今回のエンペラーの会に関しての振り返りが進んでいますので、ぜひご覧になって下さい。同じ出来事を別の人間が書くとこうも違ってくるのかと思います笑。

  • ラオウを目指す羅王のブログから「インド5弱の衝撃!8年ぶりに行ったインドの話 その1」以降の同シリーズ
  • ザッキーニッキ。から「生まれて初めてインドに行って感じたことをありの~ままの~文章にしてみた。その1」以降の同シリーズ

最後にご紹介できなかった写真から何点かピックアップしてみました。

盟友ムンバイへ来たり(エンペラーの会) #12 – 別れ

これは「エンペラーの会インド編第11話」からの続きである。

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今回のダラヴィ・スラムのツアーには羅王と僕以外にイギリスからの青年3人そしてシンガポールからの参加の女性1人も同行している。商業地区を見ながらトーマスは色々な説明をしてくれ、またツアー参加者からの質問を受け付けてくれた。

印象深かったのは同行していたイギリス青年グループとトーマスとのやり取りだ。彼らも自分たちの興味故に質問しているのだろうが、その質問内容がかなり率直、というより日本人感覚からすればやや失礼なものも少なくなかった。例えば、この仕事でいくら収入が得られるのかとか、このビジネスを買うとしたら(オーナーになるとしたら)いくらくらいお金を払えばよいのか、とかそんな質問だ。当然、異国の地でそういった点に興味を持つのは理解できるのだが、モノの言い方として、ダラヴィ・スラムの人々を下に見ているような言い方だったのが気になってしまった。彼らの1人がコソっと仲間に「ここは発展途上国だから仕方ないよね」とのコメントを漏らしていたのも僕は聞いている。

盟友ムンバイへ来たり(エンペラーの会) #11 – ダラヴィ・スラム

これは「エンペラーの会インド編第10話」からの続きである。

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午後、タクシーでダラヴィ・スラム (Dharavi Slum) に向かう。Realty TOURS & TRAVELS のスラムツアーに参加するのだ。

ムンバイに飛行機で降り立つ時、滑走路のすぐ近くにはたくさんのスラムが建ち並んでいる。雨漏り防止なのか日除けなのか、トタンの屋根にブルーシートが敷かれているので、空から見るとそれがスラムなのだとよく分かる。空港の周りだけでなく、ムンバイの市内を移動するときも、あちこちにスラムと思われる住居地区がたくさん目に入る。高層マンションの近くに点在するスラム。これが至るところにあるのがムンバイという街だ。

盟友ムンバイへ来たり(エンペラーの会) #10 – ザッキーニとマッチ、帰国

これは「エンペラーの会インド編第9話」からの続きである。

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しばしの休息から回復し、今回最後となるエンペラー全員での晩餐へ。初日木曜日の夜、二日目金曜日の昼と夜、そして本日三日目の昼と連続でインド料理を食べている。そこでたまには他のジャンルにしようと提案。あくまでもメンバーのために、という言い方をしていたが、実際には僕がもう限界だった。

彼らにしてみれば本場インドで食べる旨いインド料理とあって、それが連日続いても問題ないかもしれないが、僕はその本場インドで食べるインド料理が既に過去9ヶ月にわたって続いている。旨い不味いの問題ではなく(実際旨いのだが)、インド料理か否かが問われている。したがって強引にインド料理以外の選択肢としてシーフードの美味しい中華があるよという提案を行い、メンバーの賛同を得ることに成功した。

盟友ムンバイへ来たり(エンペラーの会) #9 – ドビー・ガート

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これは「エンペラーの会インド編第8話」からの続きである。

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羅王、ザッキーニ、マッチの珍道中を書いているとなかなか話が進まないのが今回のシリーズの悩みである。ブログを読んでくれているムンバイの複数の友人からも「魅力的な仲間ですね」とのコメントを頂いている。確かに「魅力的」ではあるし、彼らのような仲間がいてとても恵まれていると思う。ただし「会ってみたいです」とは誰も言ってくれないのは、やはり何か問題があるのかもしれない。日本語はオブラートに包んで表現するものだ。

既に9話目だが、今日は土曜日の話だ。つまり木曜日に羅王とザッキーニが到着し、金曜日にマッチが到着し、全員でムンバイを観光する土曜日である。前回の記事に書いたように今日はいくつかのポイントを回ったのだが、個々については詳細は書かない。もしご興味を持たれる方がいれば羅王のブログをご覧頂きたい。「インド5弱の衝撃!8年ぶりに行ったインドの話 その7」によくまとまっている。

盟友ムンバイへ来たり(エンペラーの会) #8 – 市内観光

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これは「エンペラーの会インド編第7話」からの続きである。

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土曜日の朝を迎えた。今日は終日、エンペラー全員でムンバイのローカルツアーに出かける。クマールと相談していくつか訪問場所を決めたが、僕が必ずエンペラーの皆を連れて行こうと考えていたのはインド最大級の洗濯場であるドビー・ガート (Dhobi Ghat) と、インドを知る上では欠かせないスラム (Slum) 。この2つは実際に見て体験してもらわなければと思っていた。

盟友ムンバイへ来たり(エンペラーの会) #7 – Colaba 散策

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これは「エンペラーの会インド編第6話」からの続きである。

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無事にマッチが合流し、エンペラー全員がムンバイに参集した。

時刻は19時を回っており、そろそろディナーの時間になっていた。しかしエレファンタ島の観光を終え遅いランチを食べた羅王とザッキーニはまだそこまで空腹ではないと言う。そこで僕たちは少し Colaba 地区を散策してから、ディナーへ向かうことにした。

 

盟友ムンバイへ来たり(エンペラーの会) #6 – エンペラー集合

これは「エンペラーの会インド編第5話」からの続きである。 ––––––––– 14:36、Facebook メッセンジャーに頭の回転以上に口の回転が速い男、マッチ帝から連絡が入った。 「いま到着! これから荷物ゲットしてホテルにむかうよ!」 どうやらインドに到着して早々、iPhone の国際パケット通信を駆使して連絡を入れてきたようだ。さすがコミュニケーション最速の男だけある。ムンバイ国際空港で「一時間ほどまごついていた」(羅王分析による)ザッキーニとの格の違いを見せつけてきた。 15:16 には「いまタクシーのったっす!」との連絡。 空港について 40 分後にタクシー乗車とは極めて順調である。インド初上陸ながら順調にハードルを越えている。ベンチャー企業経営層の一角として荒波に揉まれながらも成果を出してきた実力をいかんなく発揮している。今の時間に空港から移動を開始したとなれば、Colaba まで南下してホテルに着くのは 16:30 前後だろう。 その時、羅王とザッキーニは、エレファンタ島での観光を終え、遅めのランチをクマールと一緒に食べ終わり一旦ホテルに戻った頃であった。この頃、羅王は定例の OPP 活動(いわゆるアウトプット系の生理現象である)によりホテルのトイレに籠り、ザッキーニはトイレに籠った羅王を待っている状況であった。マッチがホテルに到着する頃には羅王の OPP 活動も下火になっていると思われる。僕はまだ仕事があるので、マッチの出迎えは羅王とザッキーニに任せる事にした。 ––––––––– その後しばらく情報が途絶えてしまったため、彼らに何が起こったのか僕はよく分かっていない。これは夕方以降に皆と再会した時に聞いた話である。 どうやらマッチを待っていた羅王とザッキーニはあろうことか同時にお昼寝タイムに突入してしまった様である。マッチが連絡を取ろうにも全く連絡が取れなかったと聞いている。エレファンタ島の観光を終えランチをたっぷり食べた二人は、エンペラーとしての日頃の習慣なのか、後はよろしくとばかりに、同時に意識を失ってしまった様なのだ。 ところが正確な場所を二人から聞き出せなかったマッチは無事にホテルに到着している。もちろんタクシードライバーが近くに連れて行ってくれたのだろうと思う。しかし一帯は似たようなホテルが並んでおりすぐには分かりづらい。そして頼りの羅王とザッキーニは無意識状態である。話を聞くに、どうやら絶妙なタイミングで外を歩くマッチをクマールが見つけてくれたようなのだ。 もちろん僕はクマールにマッチの写真は見せた事がないから、クマールが知っているのはもう一人日本人が来るという情報だけだ。Colaba 地区は外国人比率が高く日本人、韓国人、中国人が歩いていることも少なくないのだが、羅王、ザッキーニがマッチを放置し熟睡する一方で、クマールが鋭い嗅覚を効かせてマッチを発見してくれたようなのだ。ありがとうクマール。 無事にマッチも合流し、今回のメンバー全員が揃った。僕も仕事を切り上げ 19:00 前に彼らと合流するために Taj Mahal Hotel と呼ばれるムンバイでは非常に有名は5つ星ホテルへ向かった。羅王、ザッキーニ、マッチそしてクマールたちがそこでお茶をしていのだ(なお、Taj Mahal とあるが、アグラにある世界遺産タージマハルとは直接の関係はない。Taj とは “crown” そして Mahal とは “palace” の意味である)。 ところが久しぶりのマッチとの再会を楽しみに Taj Mahal Hotel のカフェテリアへ向かって見たものは、僕の嫉妬心をかき立てる光景であった。なんと出会って 1,2時間程度のはずのクマールとマッチが既に意気投合しているのだ。 これまで何度か書いてきた様に、僕とクマールとはそれなりに良好な関係を続けさせてもらってきた。今年の1月、散歩中に出会って以来、月に一回ほどの頻度で彼のカレーをご馳走になり、また、彼のご家族、ご親戚の皆さんにも会わせてもらっている。その時は一緒にダンスまでした仲である。つまり半年以上の時間をかけ、彼との関係をじっくりと構築してきたのだ。 ところがマッチはなぜか一瞬にしてクマールとのラポールを築いてしまっていた。 クマールとマッチの間で何が起こったのかは分からないが、出会い頭からマッチが怒涛のようにスベり技術をいかんなく発揮して圧倒的なアウトプットを続けた事は想像に難くない。インド人は話し好きであり、意思を明確に示す事に価値があると考える人々だ。その内容に納得できるかどうか、あるいは理解できるかどうかは次のステージで、まずはとにかくアウトプットしなければ始まらないのだ。量があり、その次に質がある。 その点、マッチは既に第一ステージ、すなわち量の部分は軽々とクリアしていたのだろう。クリアしていたというよりインド人のそれすらを凌駕していたのかもしれない。マッチも決して英語が流暢ではないが、日本語で話していても基本的にはスベり傾向が強く齟齬はつきものである。つまり日本語だろうと英語だろうと、結果的には大きく変わらないのだ。 考えてみてほしい。もし仮に自分が初めてインドを訪れたとしたらどうなるか。 辺り一面、こちらに熱い視線を送るインド人に囲まれ、蒸す様な暑さの中、インド独特の訛りのある英語であちこちから声をかけられるのだ。日本人であれば既にこの段階で弱気になってしまい口数少なくなるのも無理はない。まさにザッキーニがこうした症状にやられた典型例である。そしてクマールも当然これまで日本人たちを相手にしてきているから、そうした日本人のステレオタイプを持っているに違いないのだ。 ここにきて頭の回転以上に口の回転が速い男マッチの登場である。夜中に成田を発ちドバイ経由でインド入りし疲労しているにも関わらず、臆することなく圧倒的なアウトプットをかましてきたのだと思われる。何を言っているかは問題ではない。むしろ何を言っているかあまり分からない。しかしその圧倒的なアウトプット量に、これまでにクマールが接してきた日本人像を塗り替えてしまうインパクトを持っていたはずだ。 僕はマッチの驚異的なコミュ力、それを支えるスベり技術に心底感銘を受けながら、彼のクマールとのラポールに嫉妬していた。 ––––––––– Taj Mahal Hotel でのティータイムも一段落し、19:30 を回った。遅めのランチを取った羅王、ザッキーニはまだお腹が空かないと言っているが、ムンバイに着いてまだ食事をしていないマッチはお腹が空いたし、僕も空いてきた。ということで羅王、ザッキーニのお腹が空くように、少し外を散歩してからディナーに行くことにした。 この後、再びマッチはその恐るべきポテンシャルを見せつける事になるのだが、それは次回に。 次の写真は Taj Mahal Hotel にて。今回インド訪問のエンペラー全員集合である。ここでもザッキーニのファッションがインド仕様でないことがお分かり頂けると思う。

盟友ムンバイへ来たり(エンペラーの会) #5 – マッチ

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これは「エンペラーの会インド編第4話」からの続きである。写真は今回の記事とは無関係だが以前 Colaba Causeway にて撮ったもの。

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金曜日の朝を迎えた。本来は羅王とザッキーニに付き添いたかったのだが、僕は仕事が入ってしまっていた。事前に分かっていたことなので、今日一日はクマールに観光案内をお願いしていた。もっともそれはクマールの本職であるから僕が案内するよりも羅王とザッキーニにとってプラスの面も大きいはずだ。

盟友ムンバイへ来たり(エンペラーの会) #4 – 羅王、ザッキーニと共にホテルへ

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これは「エンペラーの会インド編第3話」からの続きである。

 

無事に羅王そしてザッキーニと合流し Colaba Causeway のホテルへ到着した。ここ Colaba Causeway はムンバイの南端に位置する繁華街で外国人観光客の割合がおそらくムンバイで最も高いエリアである。質の良いホテル、レストランが揃っており、今回の旅の拠点としては最適だ。