: ムンバイ

日本料理が食べられる Guppy Pop-Up に行ってきた

ムンバイで暮らす日本人にとって日本食の確保が死活問題であることは広く知られています。ムンバイに新しく赴任してきた日本人の方とお話させて頂くと、赴任して間もない時期は「結構インド料理もいけますね、大丈夫ですね」といったテンションが普通なのですが、数カ月後に話すと「日本食がなくて辛いです。味噌汁が飲みたい。納豆が食べたい。」みたいな泣き言に激変している確率が非常に高いのです。もちろん僕もその一人。

そんなムンバイですが最近、日本食が食べられるレストランの数が微増しつつあります。微増といってももともと数カ所だったところに 1,2 カ所増えているわけですから、その年間成長率としてはインドの GDP 成長率 5% をはるかに凌ぐ勢いです。

今回はムンバイに住む友人と、まだオープンして間もないレストラン “Guppy Pop-Up” に行ってきました。カタカナであえて書くとグッピー・ポップアップです。まったく日本食を連想させませんが、日本料理が食べられるレストランです。

このレストランの素晴らしいところは場所がマハラクシュミ (Mahalaxmi) というエリアにあるので、僕の家からとても近いということです。ムンバイで最高級とされる Wasabi by Morimoto はコラバ (Colaba) なのでやや遠いですし(そもそも高いですし)、以前から有名なムンバイ在住日本人第2の故郷ともいえる Kohfuku はバンドラ (Bandra) というエリアにあり、さらに遠いです(それでも日本食が食べたくて通ってしまう)。

 

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ムンバイの日常 (9月)

エンペラーの会インド編の途中ですが、息抜きで9月に撮った写真から何枚かご紹介(たまには iPhone じゃなくて iPad や PC など大きめの画面でも見てみてくださいね)。 ムンバイで最も身近な Black & Yellow Cab ですが、3、4台に1台くらいの割合でこうしたレトロな車種に遭遇します。タイヤが抜けるんじゃないかってくらいフラフラと左右に揺られますが、これで結構スピードを出すドライバーもいるのでなかなかスリルがあります。最初の頃は面白がって乗っていましたが、最近はだんだん避けるようになってしまいました。 9月のガネーシャ祭り(ガネーシャ・チャテュルティ)の最終日の前日に Colaba にて撮ったもの。翌日の祭りに備えて料理を準備しているようでした。 最初とこの2枚目の写真はいずれも Fujifilm X-T1 にレンズ XF23mm をつけて撮っています。35mm換算で 35mm の焦点距離ですね。街中の散歩の時のお気に入りの組み合わせ。Fujifilm のカメラは色再現に定評があり、僕もそのカメラで撮ったカラー写真の色の出方はとても好きですが、白黒は白黒で滑らかなグラデーションが綺麗です。 自宅の近くの大通りを歩いて近所の酒屋さんまでビールを買いに行きました。インドでは Kingfisher というブランドが最も飲まれています。僕もそれをいつも飲んでいます。こちらの写真は Ricoh GR にて。コンパクトなのでいつも持ち歩けるカメラ。コントラストが高いのはあえてそう撮っているため。 9月最後の夜、土砂降りの雨が振りました。たくさんの落雷も。最近は日中は雨は降らず気温もかなり上昇してきたのでモンスーンは終わりかなと思っていましたが、まだ粘っているようです。こちらはニコンの一眼レフ D600 にて。 先日友人(羅王)にカメラの話をしたとき、僕がカメラを複数台持っていることに驚かれました。写真好きにとっては当たり前の感覚なのですが、一般的にはそうじゃないのかな、と考えてみると確かにそうじゃないのかもしれません。その時の気分と状況と、取りたい写真とで使うカメラそしてレンズを選んでます。

Wasabi by Morimoto

ムンバイに来てからずっと気になっていたレストランについに行ってきました。Colaba の 5-star ホテル Taj Mahal Hotel にある、Wasabi by Morimoto という日本食レストランです。一人ではもったいないので、8月からムンバイに赴任された弁護士の友人を誘って行ってきました。 1月にムンバイに来て既に8ヶ月が経過していますが、これだけ日本食に飢えながらも今まで訪れなかった最大の理由、それはそのレストランの料金です。噂によれば一人あたり 10,000 ルピーはかかると書いてあり、それは実に日本円にして 17,000円。貴重な日本食とはいえそこまでの贅沢をして良いものか迷っていたのです。しかし賛同してくれる友人のお陰で気持ちが盛り上がり、今回、初挑戦してきました。 お店の雰囲気はモダンです。メインとなる寿司・刺し身のカウンターに加え、鉄板焼きのカウンターの2つが同居しています。寿司と鉄板焼きがレストランに同居するというのは日本だとまずありえませんが、日本食が貴重なムンバイにおいてはそれもまた合理的な判断ではないかと。今回は寿司カウンター (Sushi bar) に座りました。 フードメニューを見ますと、値段はさすがです。大トロの握りが一貫あたり 900ルピーほど(1500円強)です。しかしここまで来てビビっても仕方ないので、値段はあまり見なかったことに。二人で相談して、土瓶蒸し、揚げ豆腐、そして寿司と刺し身の盛り合わせを注文しました。お酒は日本酒、といきたいところですが、1合あたり5000円くらいするので今回はワインのボトルを注文。 ネタは全て築地から空輸されているだけあって、新鮮で美味しいです。さすがに日本の一流店との比較はできませんが、それでも日本で食べる寿司と大きくは遜色ありません。久しぶりにちゃんとした日本食を食べている気分に浸って幸せです。うなぎの握りも頂きました。 そして、日本食に飢えた二人ですので、結局、寿司だけではモノ足らず、鉄板焼きも注文し、Wasabi の看板メニューを大いに楽しませていただきました。最終的にお値段はうわさ通りの水準でしたが汗、それくらいの贅沢をしてでも、ここムンバイでこれだけちゃんとした日本食を食べられるのは有り難いことです。 カウンターで寿司を握っていただいたのは、ムンバイに来て一年ほどの日本人の職人さん。寿司のネタを見ながら、カウンター越しに日本人の職人さんと日本語でお話できるのもまたここでは貴重です。友人と一緒に、とても幸せな時間を過ごさせて頂きました。また来てくださいねと言われましたが、気軽に来れる場所ではないので笑、帰国前に再訪問できるかどうかといった感じです笑。

ムンバイの日常(8月)

ちょっと堅い話が多いこちらのブログですが、たまには写真と雑談を中心に。 仕事が忙しかった7月、8月ですが、週末の買い物やご飯の時はカメラを持ち歩いているので、少し雨のムンバイの街を撮ることができました(すでに過去の記事で使った写真も混ざっています)。 ムンバイに来た当初、夏のモンスーンの時期は大変なことになるよ、と色々な人から聞いていました。あちこちで道路は冠水して、膝くらいの高さまで水が溜まるよ。その溜まった水で子供たちが泳ぐよ。なんて話も聞いたので、どれくらい大変なことになるのか、興味と恐怖とが半分半分の気持ちでいました。 モンスーンは毎日が雨だと聞いていたのですが、実際に迎えてみると、ひたすら雨が振り続けるというよりは、一日に何度も夕立のような激しい雨が突発的に降るという表現の方が正しいように思います。そして、心配したほどに雨による日常生活への影響は少なく、このまま平和に秋以降の乾季の季節を迎えられそうな気がしています。 昨年もムンバイで過ごしていた日本人の方によれば、どうやら今年は平年より雨が少ないようです。ただ、こちらの地方ではモンスーンの時期に大量に降った雨を貯蓄しておいて、乾季の水不足を補うので、今年雨が少なかったということは必ずしも良いニュースとは限りません。 今週に入って、雨の頻度が減ってきたように感じます。雨が降っていない時はいつもどんよりとした曇り空でしたが、今日は朝から晴れ間も見えています。もう間もなく9月ですし、そろそろモンスーンも終盤なのかなと感じます。 9月から11月という季節は、日本では自然が見せる表情の変化がとても素晴らしい時期ですが、こちらムンバイでは淡々と、雨季から乾季へと変わっていきます。 写真はいずれもフジフイルム X-T1 に XF35mm F1.4R もしくは XF23mm F1.4R をつけて。カメラ出力の JPEG に対し、少しだけ Lightroom で調整しています。 最近、白黒で撮ることが多くなりました。一つはこのカメラだと白黒が綺麗に撮れるということもありますが、もう一つは、インドの街は色が多すぎて(しかもゴミもたくさん落ちているので笑)カラーだと落ち着きが無いということもまた理由です。

雨の日々

ムンバイは雨がすっかり日常となりました。5月末まで一度も雨を経験しなかったのに、7月以降、毎日雨が降っています。 時に鬱陶しいこともある雨ですが、雨は雨で情緒豊かな表情を見せてくれることもあります。そして何よりも自然にとっては恵みですね。 あっという間に8月。インドの生活も残り5ヶ月を切りました。