盟友ムンバイへ来たり(エンペラーの会) #4 – 羅王、ザッキーニと共にホテルへ

Mumbai;
Ricoh GR; Post-processed

 

これは「エンペラーの会インド編第3話」からの続きである。

 

無事に羅王そしてザッキーニと合流し Colaba Causeway のホテルへ到着した。ここ Colaba Causeway はムンバイの南端に位置する繁華街で外国人観光客の割合がおそらくムンバイで最も高いエリアである。質の良いホテル、レストランが揃っており、今回の旅の拠点としては最適だ。

 「エンペラーの会」の名前に負けないよう、5つ星ホテルに泊まることも検討したが、今回は3つ星ホテルを選定した。日中はほとんど外出しておりホテルに滞在することは少ないから、綺麗なベッドとエアコンと温かいシャワーがあれば良いだろうとの判断だ。もちろん Wifi も常備である(でなければ羅王が常に僕の iPhone 5 のテザリングを要求することになる)。

 

ホテルに到着した我々を出迎えてくれたのは Kumar (クマール)だ。今回のエンペラーの会において欠かすことのできない登場人物であるから、ここで簡単に紹介させてもらおう。

クマールとの出会いは1月にさかのぼる。僕がムンバイに来てまだ1週間程度だったと思う。その時僕は Colaba Causeway を散歩していた。1月中旬のムンバイマラソンに出場を控え、こちらで新しく買ったシューズの履き慣らしをしていたのだ。その時声をかけてきたのがクマールだった。

「いい靴履いているね、ちょっとお茶でもしないかい。」

若干省略しているが、そんな感じでナンパされたのだ。インドでこんな風に声をかけられようものならまず警戒してしまうが、僕は彼のあとを付いて行くことにした。好奇心あるいは怖いもの見たさというものもあったし、彼の醸し出す雰囲気に安心したのかもしれない。そして僕も過去にインドを2週間ほど一人旅していたから、今はまだ踏み込んでも大丈夫だと判断したこともある。

クマールはムンバイを拠点にするツアーリストだった。彼がオーダーしてくれたチャイ(お茶)を飲みながら、お互い当り障りのない話をした。彼はいい人間だなと十分に感じられたのだが、彼に携帯の番号を教えてくれと聞かれた時はさすがに一瞬ひるみ、今はまだインドに来たばかりで持っていないとその時は答えた。今思えば悪いことをしたなと思うが、そこが当時の僕にとってのボーダーラインだった。代わりに彼に番号を教えてもらい携帯の契約が済んだらこちらから連絡するといって別れた。

その後、実は一ヶ月ほど、彼には連絡を入れなかった。ムンバイに来たばかりでまだ引っ越しも終わらず(一ヶ月以上を要した)落ち着かなかったこともある。ところが人間、やはり縁というものは存在するのだ。その後 Colaba Causeway を歩いている時、タクシーに乗ったインド人から声をかけられたと思ったら、クマールだった。

「久しぶりじゃないか。元気にしていたか。電話待っていたんだよ。」
「すまないね、連絡を忘れていて。今電話をかけるよ。それが僕の番号だ。」
「分かった。ありがとう。今度メシでも食べよう」

そんな会話をして別れた。そして、彼との付き合いが始まった。

 

クマールは何度か僕のブログにも登場している。「インド人家族のディナーにご招待」してくれたのはクマールであり、「魔法のカレー」をつくってくれるのがクマールであった。出会ったばかりの頃は分からなかったのだが、彼はインド人にしては驚異的にマジメで時間と約束に忠実な人間だった。彼はツアーリストとして欧州のお客さんも多いのだが、確かに彼なら信頼して旅のアレンジをお願いできるなと思った。

今回エンペラーの会をインドで行うにあたって、旅のアレンジをお願いするとしたらクマールをおいて他にはいまい、そう考えて全てを彼にお願いした。

 

ホテルへのチェックインしたのは23時半を回っていたと思うが、腹をすかせた我々は屋上にあるレストランへ行きディナーを取ることにした。羅王にとっては8年ぶりの、ザッキーニにとっては人生初の、そして僕にとっては今日2回目の本格的インド料理である。

庶民料理とは言えないけれどインド料理の定番の一つといえばタンドリーチキン。タンドリーとは Tandoor と呼ばれるオーブン(釜)で調理した料理であり、ちゃんとしたレストランであればちゃんと釜で焼いてくれる。それは日本でちゃんとした焼き鳥屋なら炭火を使うようなものだ。そしてバターチキン。これは日本でも人気の高いカレーである。もちろんナンもオーダー。インド最初のディナーとしては申し分ないだろう。羅王もザッキーニにもガツガツとかぶりつくように美味しそうに無言で食べていた。

久しぶりの再会で会話も弾み楽しい時間ながら、既に日本時間にして 2:30 から 3:00 といったところ。夜も遅く今夜は旅の疲れもあるので、明日に備え、ほどほどにしてお開きとした。

(余談ですがナンもまた Tandoor が必要なので一般家庭では普段は食べません。ロティと呼ばれる鉄板でも作れるパンが主流です)

 

・・・・・・

 

なお、この宴と前後する形で、深夜の成田空港からもう一人の男がムンバイへ向けて飛び立っていた。第3の男、マッチである。続く。

R002251 Edit GR 18 3 mm f 2 8

Mumbai;
Ricoh GR; Post-processed